第1回事業再構築補助金の採択結果より見えた傾向と対策
ペンデル編集部
新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大など、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業などの挑戦を支援するため、2021年3月26日より公募が開始された「事業再構築補助金」。8月17日現在第3回の公募が行われており、2021年度中に全5回公募される予定です。
本補助金は、2020年度第3次補正により1兆1,485億円の予算が確保されており、補助額が最高1億円と高額なことから、新型コロナウイルス対策関連の補助金の目玉として注目を浴びています。しかし、第1回の採択結果を見ると、全体の採択率は36.0%と他の補助金と比べ高い採択率とはいえない結果となりました。認定経営革新等支援機関と事業計画を策定する必要があるなど、申請には高いハードルがあり、申請要件を満たす書類をそろえるのが難しいことなどが理由に挙げられそうです。
先日公表された第1回公募の採択結果から見えること、また認定経営革新等支援機関であり、事業再構築補助金の事業計画書策定支援を行っている当社の採択結果について解説します。
申請要件を満たさない案件数が全体の13.5%
〇応募件数: 22,231件 申請要件を満たしたもの: 19,239件(全体の86.5%)
申請要件を満たせなかった、書類の不備などがあった応募数は全体の13.5%に上りました。
不備のない書類作成が採択への第一歩であることは間違いないようです。
採択率60%以上となった特別枠
〇採択数: 8,016件 採択率: 36.0% 申請要件を満たした採択率: 41.6%
〇通常枠他採択数: 5,150件 採択率: 30.2% 申請要件を満たした採択率: 34.5%
〇特別枠採択数: 2,866件 特別枠採択率: 55.3% 申請要件を満たした特別枠採択率: 66.2%
※特別枠…緊急事態宣言により深刻な影響を受け早期の事業再構築が必要な中小企業などが申請できる枠組
事業再構築補助金は救済型の補助金であり、優先的に審査される「特別枠」の採択率は、通常枠の採択率よりも30ポイントほど高い結果となっています(申請要件を満たした場合)。
採択率は補助金額に左右されない
応募金額の分布および採択金額の分布(全類型合計)を1,500万円単位で分析すると、いずれも100~1,500万円が最も多く、全体の4割以上を占めています。
事業再構築補助金事務局「事業再構築補助金 第1回公募の結果について」より
応募金額の分布と採択金額の分布を比べると、分布に大きな差異はないながらも、1,501~3,000万円で採択割合は下がり、4,501~6,000万円で採択割合が上がっていることから、金額が小さいほど採択されやすいわけではないことが分かります。
ペンデル申請分は採択率75%に
〇ペンデルでは、4件申請し3件採択されました。採択率は75%でした。
業種 | 事業内容 | 補助金額 |
金属製品製造業 | ヒートシンク技術を応用した電装部品冷却装置の開発 | 6,000万円 |
金属製品製造業 | ヘール加工技術の導入による真空チャンバーの開発 | 4,300万円 |
情報サービス業 | 総合防災アプリ「PREP」ビジネスプランの新規開発と運用 | 1,500万円 |
補助金支援サービスの流れ
STEP1 事前相談
STEP2 着手金のご入金
STEP3 ヒアリング
STEP4 事業計画書の作成支援
STEP5 採択発表
STEP6 交付申請支援
STEP7 成功報酬のご請求
STEP8 実績報告書作成支援
審査項目をしっかりと事業計画書に記載し、実現性の高い事業計画書を作れるかどうかが採択を左右します。
事業再構築補助金についてお考えの際にはぜひ当社にご相談ください。
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